ディップアートとは

ディップアートとは針金と合成樹脂液で創るアーティフィシャルフラワー(人工的な花)、いわゆる造花ですが、生花とは違う、まるでガラスのような美しい輝きを放ち、水やりなどの手入れもなく、水洗いができる装飾性に優れたアートです。「ディップアート」「アメリカンフラワー」「マニキュアフラワー」「レジンフラワー」などと呼ばれることもあります。
まるでステンドグラスのように色彩豊かで透明感のある花びらから造られる花は、造花にも生花にも表現できない質感です。
それでいて軽く、丈夫で永く楽しんでいただけます。

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形を変える、ディップアート

ディップアートは、「アメリカンフラワー」と呼ばれるほど“花”のイメージが強いですが、今ではピアスやイヤリング、ブローチなどのアクセサリーや、オブジェとしても広く利用されています。また、花だけではなく動物や果物など、様々な形でその可能性を広めています。質感にも様々な技法があり、ビーズやラメをかけてキラキラさせたり、カラー液を使用し、薄く柔らかい色彩を表現したりと、色の調節も自由自在。
また、「アメリカン」と付くのでアメリカのものと思われがちですが、最も歴史が長いのは日本なのです。アメリカンフラワー専用樹脂液「トアディップ」はアメリカで見つけられた塗料を、日本で改良し、株式会社トウペが作り上げました。

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ディップアートの魅力

-心の彩をそのままに-
作った時の輝きを失わない、ディップアートの世界へようこそ。
様々な魅力が詰まった作品にあなたも魅了されることでしょう。

*Point1 完成度の高い作品が作れます
絵を描くのが苦手の方でも大丈夫。パーツを組み合わせていけば、美しいお花が完成します。

*Point2 色褪せない輝き
枯れることのないディップフラワー。美しさも艶めきも、色褪せることはありません。

*Point3 教室開設ができます
資格取得後は、講師として教室開設が可能です。トウペディップアート協会の認定教室なので、協会の指導者会員になることができます。

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ディップアートの作り方

Step1

はじめは一本の針金からスタート。
ゲージリングを使って、1回巻きや複数巻きの輪っかをつくり、花びらの形を作ります。

Step2

フリルやウェーブをつけ、花びらや葉っぱの形を作ります。
必要に応じて、葉脈や花びらの膨らみを出す為に、「ブリッジ」と呼ばれるワイヤーを捕捉します。
花の特徴に合わせて、形成していきます。

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Step3

専用の合成樹脂液を調合し、好みの色を準備します。
調合した「ディップ液」と呼ばれる液に浸して、液の表面張力の作用で、
膜を張らせます。
膜が張ったら、乾かしコーティングします。

Step4

フローラテープを使って組み上げていきます。

Step5

ディップ液で作ったものを「仕上げ材」に浸したり、塗ったりすることで、丈夫さが増し、膜が強くなります。

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基本材料

*ペンチ、ハサミ、ワイヤーカッター、缶あけ付パレット、ゲージリング(パイプ)
*白地巻きワイヤー
*カラーワイヤー
*AFフォーム(皮膜を乾かす時に使います。)
*フローラテープ
*既製品花芯
*ディップ液の濃度を調整するための液
28色の基本液を調合し、好みの色を作り出します。
ダブルコートは、膜を益々丈夫にすることができます。
ボンドは紙や布などや花芯の装飾に使います。
様々なビーズやラメを使って、花をよりきらびやかにもシックにもできます。
仕上げ材を使うことで、膜を強く丈夫にさせたり、光沢を出すこともできます。

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